(1) 沿 革
水難救助隊は、船舶等の水難事故や河川等への転落事故の対応など、河川や港湾における救助体制を強化するため、昭和49年に発足した。
現在は、日本橋(浜町)、臨港、大森、足立(綾瀬)、小岩及び調布の6消防署に配置している。
水難救助隊は、風、潮流、水圧などの影響を受け、また、水中視界の悪い活動困難な環境下で活動するため、専門的な訓練により高度な技術を身に付け、あらゆる水難救助事象に確実かつ迅速に対応する。
水難救助隊員
(2) 車両・舟艇
港湾、河川及び湖沼等における水難事象発生時に、消防艇や水上バイク等の舟艇のほか、照明装置、シャワー装置を装備し、スクーバ―セット、救命ボート、船外機等の各種水難救助資機材を積載した水難救助車により対応する。
救命ボート
消防艇
高速救命ボート
水上オートバイ
(3) 災害対応・訓練
国際信号旗A旗ブイ設定後、潜水を開始する状況
水難救助隊と特別救助隊が連携し、フローティング担架に収容された要救助者を救出する状況
水難救助訓練施設における潜水訓練実施状況
(4) 主な資機材
レスキューボード水面にいる要救助者を迅速に救助するための資器材で、サーフボードに似た形をしている。
フローティング担架水面上で要救助者を収容するための担架である。成人男性を収容しても沈まない構造となっている。
3点+ウエイトベルト潜水のための基本資器材、マスク、フィン、シュノーケルと浮力調整のためのウエイトである。
フルフェイスマスク
(水中通話装置)陽圧のフルフェイスマスクに装着して使用することにより、水中間及び水中と陸上との通話が可能である。
(水中通話装置)陽圧のフルフェイスマスクに装着して使用することにより、水中間及び水中と陸上との通話が可能である。
スクーバーセット10Lのボンベ、レギュレーター、BC(浮力調整器具)等からなる潜水用資器材である。