国際消防救助隊

国際消防救助隊 国際消防救助隊

(1)沿 革

昭和60年9月19日のメキシコ大地震及び同年11月14日コロンビア共和国で発生したネバド・デル・ルイス火山噴火により、甚大な被害が発生したことを契機として、昭和61年4月1日、自治省消防庁(現総務省消防庁)が中心となり、国際消防救助隊(IRT)が発足した。

国際消防救助隊は、海外の地域で大規模な災害が発生した場合に、被災国政府等の要請に応じ、事前に登録されている隊員が国際消防救助隊として派遣され、高度な救助技術を駆使して国際貢献を果たす部隊である。現在、全国77消防本部、599名の隊員から構成されており、当庁は警防部員、消防方面本部員及び消防救助機動部隊員から35名を登録している。これまで国際消防救助隊は21回の派遣実績があり、外務省、警察、海上保安庁、医療班、構造評価専門家、JICA業務調整員と共に、国際緊急援助隊救助チーム(JDR)に編成され、捜索救助の目的で人的援助を行っている。

国際消防救助隊の英語の正式名称は「International Rescue Team of Japanese Fire-Service」とし、英語の略称を“IRT-JF”、日本語の愛称を“愛ある手”としており、この愛称には同隊が世界各地に赴き、被災者に愛の手を差しのべるという、日本消防の気持ちが込められている。

出発式

出発式

インドネシア

〈インドネシア〉現地における情報収集

台湾

〈台湾〉海外救助隊との打合せ

中華人民共和国 四川

〈中華人民共和国 四川〉画像探索機を活用した捜索

メキシコ

〈メキシコ〉倒壊した建物内の捜索

インドネシア

〈インドネシア〉救助犬を活用した捜索

(2)国際消防救助隊派遣状況

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国際消防救助隊派遣状況