東日本大震災に際して首都圏で発生した帰宅困難者の実態調査では、地震時の家族との安否確認方法について、携帯電話の災害用伝言版を利用した人は約4.5%、災害用伝言ダイヤル171が1.3%と、かなり低い数字だったことが明らかになったんだ。
家族や知り合いなどと連絡が取れなくなると不安になるし、職場待機もままならないよね。
また、震災時には、電話が通話規制によってつながりにくくなるから、従業員や家族等との安否確認について、携帯電話の災害用伝言版や災害用伝言ダイヤル171、ソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)等の複数の確認手段をあらかじめ設定しておくと安心だよ。
ここでは、災害用伝言ダイヤル171についてご紹介します。
災害用伝言ダイヤルは、震度6弱以上の地震が発生した時に、NTTが提供する安否情報確認システムです。伝言ダイヤル「171」に伝言を録音すると、ほかの方がこの伝言を再生して聞くことができます。
災害時、電話がかかりにくくなっている地域で、無料でサービスを開始します(伝言の録音・再生時の通話料のみ必要となります)。
災害用伝言ダイヤルは、最初に「171」をダイヤルして、あとは音声ガイダンスに従って行うだけで、簡単に利用することができます。