このページの本文へ移動
東京消防庁目黒消防署災害状況目黒の災害:柿の木坂

目黒の災害:柿の木坂

柿の木坂タンクローリー火災

火災概要

火災写真

昭和60年5月6日午前11時過ぎ、環状7号線外回り(東京都目黒区柿の木坂付近)を走行中の、中央運輸所属のセミトレーラー型タンクローリー(移動タンク貯蔵所)が急ブレーキをかけたところ、雨に濡れた路面でスリップし、並走していた乗用車に衝突して横転しました。その際、積載していた危険物であるガソリン及び軽油約16,000リットルが漏えいし、何らかの火源により危険物に引火して火災となったものです。


被害状況

この事故による被害は、
1.接触された乗用車の助手席に乗っていた女性が、顔や膝に1週間のけが
2.セミトレーラー型タンクローリー1台焼損
3.店舗併用住宅1棟全焼
4.住宅5棟ぼや
5.車両3台焼損 等
となっています。

消火・延焼防止活動の成功や、ガス、電気の使用を控えてたばこも吸わないようにという付近住民に対する広報活動、火災警戒区域の設定、付近住民への避難勧告等が効果をあげたことから、被害を最小限に抑えることができました。

法の改正

この事故の後、移動タンク貯蔵所が、許可した市町村長等が管轄する地域外で事故を起こした場合、事故が起きた場所を管轄する市町村長等が速やかに、引き続く危険物の流出及び拡散の防止、流出した危険物の除去その他の災害の発生の防止のための措置を講じることができるよう、消防法第16条の3の第4項で明確に規定されました。


↑このページのトップへ戻る