主な出来事

2025年06月09日 更新

主な出来事

警防本部多摩指揮隊の創設

多摩東部直下地震や火山噴火による降灰被害に加え、山岳遭難や山林火災など地域特有の災害に対して万全の体制を構築するため、東京消防庁は令和6年10月29日より警防本部直轄の警防本部多摩指揮隊の運用を開始し、多摩地域における司令塔機能のさらなる強化を図ります。

多摩地域特有の災害への対応

山岳救助
林野火災
土砂災害

震災時など大規模な災害が発生した際、これまでは23 区にある警防本部指揮隊が東京都内全域の災害に対して指揮支援を行う必要がありました。
新たに多摩地域に指揮隊を配置することにより、23 区と多摩地域において、それぞれが司令塔として機能することで、大規模災害に対してこれまで以上に迅速かつ強力に対応することを可能とします。

大規模災害発生時の役割

令和6年10月29日
警防本部多摩指揮隊運用開始式

警防本部多摩指揮隊の指揮による一斉放水
活動隊から報告を受ける警防本部多摩指揮隊

東京国際空港 航空機火災

令和6年1月2日に発生した東京国際空港における航空機火災は、過去に経験したことのない大規模な火災でした。都内から115 隊の消防部隊が集結し、延焼拡大危険がある航空機燃料に最大限配意しながら、屈折放水塔車や無人走行放水装備などによる放水活動など、長時間にわたる消防活動を実施しました。

機体に放水する消防隊員
無人走行放水装備による消火活動
屈折放水塔車による高所からの放水

令和6年10月には、東京国際空港緊急計画連絡協議会による航空機事故消火救難総合訓練が行われした。空港管理者や東京消防庁をはじめとする60以上の関係機関が参加し、同年1 月に発生した航空機火災への対応を踏まえ、万全の消防活動体制を再確認しました。

航空機内の危険物を測定する機動部隊員
遠距離放水する無人走行放水装備

令和6年能登半島地震 緊急消防援助隊

令和6年1月1日、石川県能登地方で最大震度7 を記録する地震が発生しました。1月2日、消防ヘリが被災地に出場し、航空隊は救助活動・救急活動のほか、人員輸送や物資輸送を行いました。

人員・物資を輸送する消防ヘリ
輪島市の倒壊した家屋における救助活動
亀裂が入った悪路を走行する全地形活動車

令和6年1月8日、消防庁長官から東京都大隊に対して出動指示があり、同日先遣隊が航空自衛隊入間基地から輸送機で石川県に出場しました。東京都大隊は派遣隊延べ1,225名を派遣し、人命救助活動や情報収集を行いました。

自衛隊C-2輸送機による救助車(Ⅳ型)の輸送
強力吸引車による土砂の除去及び救助活動
重機(ドラグショベル等)による救助活動

さまざまな災害に立ち向かう消防隊

消防行政を取り巻く環境は刻一刻と変化しており、様々な災害をはじめ、増大を続ける救急需要や大規模・複雑化する建築物など、各課題に的確に対応する必要があります。
都民の安全・安心を守るために、最新鋭の消防車両や装備を備え、日々訓練を重ねることにより、あらゆる災害に対し万全の体制を構築し、絶えず消防行政の質を向上させています。

災害に立ち向かう消防隊

救急出場ひっ迫時の対応

令和6年の夏は、連日の猛暑により熱中症の救急搬送が相次ぐなど、救急出場が多い状態が続きました。当庁では、このような救急出場のひっ迫を受けて臨時の救急隊を増隊するなど、全庁を挙げて対応しました。

救急出場ひっ迫時の災害救急情報センター
令和6年救急出場件数 過去最多を記録 935,162件(速報値)

また、年々増加する救急出場件数に対応するため、「救急車の適時・適切な利用」、「適切な119 番通報」を促進する動画を制作し、Youtube東京消防庁公式チャンネルやデジタルサイネージなどで広く放映しました。

限りある資源である救急隊が、長時間不能となる救急隊への妨害行為が発生している状況について、SNS などを活用し広く都民のみなさまへ周知し理解や共感を得ることにより、救急車の適時・適切な利用を促進しました。

増加する救急需要に対応するため、24時間運用する救急隊を1隊、日中の時間帯に運用するデイタイム救急隊を2隊増隊しました。

【令和6年10月運用開始】救急隊:臨港消防署 デイタイム救急隊:救急機動部隊、武蔵野消防署

救急機動部隊のデイタイム救急隊
救急隊の活動訓練

問合せ先

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  • 広報課
  • 広報係
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