2025年06月09日 更新
車両紹介
さまざまな災害に対応する消防車両の紹介
東京消防庁では都内の消防施設に様々な車両を配置し、複雑化している災害に対して迅速に出場できる体制を整えています。
ポンプ車


火災発生時に消火活動を行うための車両です。消火栓や防火水槽などから水をくみ上げ、毎分2,000リットル以上放水可能なポンプを搭載しています。
化学車


通常の放水では消火が難しいガソリンなどの危険物火災に対応するための車両です。消火に必要な泡消火薬剤や発泡器具を積載しています。
空港用大型化学車


石油コンビナート等や危険物製造工場、航空機等の大規模な危険物火災に対応するための車両です。車両上部の大型泡放射銃から最大毎分4,500リットル以上の泡放射が可能で、種類の異なる泡消火薬剤を積載し、災害の状況に応じて選択する運用が可能です。
指揮隊車


災害現場で指揮本部を設置し、情報収集や活動命令を下すために運用する車両です。ワンボックス型の車両に、無線機等の通信機や指揮台、拡声器などを搭載しています。
はしご車

主に高所での救助、消火活動を行う車両です。30メートルと40メートルの高さまで届くものや、車いすのままバスケットに搭乗できるものもあります。
屈折放水塔車

屈折2塔式放水塔を装備し、最大22メートルの高さから放水が可能な車両です。泡放射も可能なことから、高所火災、危険物火災などで絶大な威力を発揮します。
トイレカー


長時間に及ぶ災害活動を支援するため、トイレ機能に特化した車両です。男性と女性にスペースを分け、トイレ設備のほか手洗い器、ハンドドライヤー等を設けています。
補給車


災害活動が長時間に及ぶ場合、災害現場において水分補給、給食ができる機能を備えた車両です。給湯設備、流し台、テント装置等を装備しています。
消防活動二輪車

高速道路や山岳地域の災害現場にいち早く到着するため、オフロードタイプの自動二輪車をベースにした車両です。
査察広報車(水素自動車)

指揮命令の伝達等に使用し、水素等で発生する電気で走行するため、環境性能に優れた車両です。
Topic 救出救助車(小型ホース延長車・小型送水車)
木造密集地域及び倒壊建物で瓦礫が散乱した過酷な環境下での火災に対し、2台1組で効果的な消防活動を行う車両です。ホースを積載・延長可能な小型ホース延長車と消防ポンプを積載した小型送水車で構成され、1,000メートル先に毎分500リットル以上の遠距離送水が可能です。



救助車両
救助車


特別救助隊が災害現場で救助活動に対応するための車両です。ウインチ装置、昇降式照明装置、発電装置等を装備し、約500種類の救助資器材を積載しています。
水難救助車


水難救助隊が港湾、河川等の救助活動に対応するための車両です。スクーバーセット収納装置、船外機収納装置、照明装置、シャワー装置等を装備しています。
山岳救助車


山岳救助隊が、山岳災害での救助活動を行う車両です。走破性に優れた四輪駆動車をベースに、バスケット担架等の資器材を積載可能なルーフキャリア、可動棚式資器材収納庫を装備しています。
救出救助車(全地形活動車)


山岳救助現場における資器材搬送や、林野火災現場での通常の消防車両による進入が困難な地域において、高い機動力を生かして現場活動を支援することを目的とした車両です。浸水地や不整地走行、更にタイヤからクローラーに換えることで泥ねい地や急斜面等も走行可能です。
救急車両
救急車


救急救命士による高度な処置が行える資器材を積載しています。傷病者に走行中の振動を与えないよう、揺れを吸収するための防振架台を装備しています。
陰圧型特殊救急車


感染症の疑いのある傷病者に対応可能な車両です。運転室と傷病者室との間に隔壁を設け、陰圧装置によりウイルスや細菌が外部に流出することを防止できる構造です。
特殊救急車(スーパーアンビュランス)


救急車として患者搬送を行えるほか、救護所としての機能を有した車両です。ボディを左右に拡張することにより、最大約40平方メートルのフラットな床面になり、最大8床のベッド数を備えることができます。
小型救急車


狭あい路の多い山岳地帯の救急搬送に対応するための車両です。四輪駆動の小型乗用車を採用しています。傷病者室にストレッチャー等を積載し、車両上部にスクープストレッチャーや資器材収納ボックスの固定位置を設けています。
まだまだあります!東京消防庁の特殊車両








空の消防
消防ヘリコプターは、中型機4機(ちどり・かもめ・つばめ・おおたか)、大型機4機(ひばり・ゆりかもめ・こうのとり・はくちょう)の合計8機を運航し、空からの消火、救助、情報収集、救急患者の搬送等を行っています。



大型ヘリコプター




中型ヘリコプター




「おおたか」は総務省消防庁の機体です。
海の消防
東京消防庁には9艇の消防艇があり、日本橋消防署、臨港消防署、高輪消防署に配置されています。船舶火災の消火に加え、港や海上での火災警戒、他船への火災予防の呼び掛け、河川や海での水難救助活動を通じて、東京港の安全を守っています。



大型化学消防艇

化学消防艇


指揮艇

水難救助艇




問合せ先
- 企画調整部
- 広報課
- 広報係
- 03-3212-2111 内線2312