消防科学セーフティレポート第44号(平成19年)

ご覧になる方はリンクをクリックしてください。PDFファイル形式の資料が開きます。

ガンタイプノズルとフォグガンの消火特性の検証

平成18年度に実施した実験結果からガンタイプノズルとフォグガンの消火特性について報告する。

ガンタイプノズルとフォグガンの消火特性の検証(PDF:490KB)

火災室開口部への放水による水幕形成又は強制給気を行った時の火災性状変化の検証

平成18年度に実施した実験結果から、火災区画に対し送風及び放水による水幕を形成した時の消防活動環境への影響について報告する。

火災室開口部への放水による水幕形成又は強制給気を行った時の火災性状変化の検証(PDF:486KB)

情報送受信装置の検証(第2報)

災害現場でアドホックネットワークを構築し、現場指揮本部と隊員間で映像情報や文字情報などを相互にやり取りをする方策について、各種検証を行った。

情報送受信装置の検証(第2報)(PDF:787KB)

消防用ホース等の性能検証について

近年のホースは、軽量化の結果損失圧力が大きくなった。また、一方では低損失圧力ホースも発売されている。これら各種ホースの損失圧力について検証を行った。

消防用ホース等の性能検証について(PDF:517KB)

ガンタイプノズルの保持者に作用する力及び最大流量を確保できる消火用ホースの延長本数に関する検証

ガンタイプノズル保持者に働く放水反動力や放水射程等のノズル性能、及びガンタイプノズルの規定最大流量475L/minが確保できる延長ホース数についての検証を行った。

ガンタイプノズルの保持者に作用する力及び最大流量を確保できる消火用ホースの延長本数に関する検証(PDF:462KB)

放水活動時の消防隊員が受ける反動力についての流体力学的考察

放水時にノズル及びホースに作用する力を流体力学の観点から導出し反動力の発生機構を解明した。

放水活動時の消防隊員が受ける反動力についての流体力学的考察(PDF:158KB)

消防隊員の体力評価に関する検証

消防職員に求められる体力評価基準を作成するため、「消防活動専門性体力」の測定種目及び評価基準を作成した。さらに、「成人国民体力」、「消防活動基準体力」及び「消防活動専門性体力」の体力評価を一本化した、「消防活動体力」の評価基準を作成した。

消防隊員の体力評価に関する検証(PDF:183KB)

消防活動能力向上のための訓練手法に関する検証

消防活動時に主に使用している筋肉群を特定し、効果的なトレーニング方法及び傷害予防対策を構築するために検証を行った。この結果から、消防活動時における障害を予防するために必要なトレーニング方法を検討した。

消防活動能力向上のための訓練手法に関する検証(PDF:944KB)

有過失事故におけるヒューマンエラーを考慮した分析検証

有過失事故時のヒューマンエラーについて検証を行った。その結果、当庁の事故の6割を占める静止物との事故では、「見落とし」「注意不足」「連携不足」因子が係っていることが確認された。このたびの検証により、車両運行中は機関員任せにせず、乗車員全員で周囲を確認することが必要であることが統計的にも改めて確認された。

有過失事故におけるヒューマンエラーを考慮した分析検証(PDF:794KB)

酸素流量を変化させた時の口腔内の酸素濃度の変化に関する検証

PA連携活動時の救急処置効率の向上を図るため、呼吸管理用資器材について、酸素流量・呼吸回数・換気量などの条件を変化させ、酸素吸入処置の効果について検証した

酸素流量を変化させた時の口腔内の酸素濃度の変化に関する検証(PDF:402KB)

アルコール含有ガソリンの消火に関する検証

近い将来普及が予想されるエタノール含有ガソリンを燃料とした車両の火災を想定し、実際にポンプ隊に配置されている発泡器具を使用して、実大規模の実験を行った。その結果、現有の泡消火薬剤、発泡器具でも実大規模の火災に対応可能であることを確認した。

アルコール含有ガソリンの消火に関する検証(PDF:394KB)

危険物等の混触に関する検証

化学物質の混触により発生する有毒ガスについて、当庁管内で発生した過去の事故事例と消防技術安全所が出場した事例を調査し、有毒ガスの発生過程を再現してその危険性を具体的に把握した。また、事故事例の解析から危険要因を抽出し、データベース化した。

危険物等の混触に関する検証(PDF:266KB)

噴き出し煙火の飛散火花による床面養生材の安全性に関する検証

市販されている養生材について、舞台等で使用される煙火の火花による影響の検証を行った。

噴き出し煙火の飛散火花による床面養生材の安全性に関する検証(PDF:288KB)

光電式住宅用火災警報器等の感度特性の検証結果

日本消防検定協会及びUL規格品の各種光電式住宅用火災警報器等について、煙濃度および風速に対する感度特性を検証した

光電式住宅用火災警報器等の感度特性の検証結果(PDF:197KB)

居住空間内収容物の燃焼生成ガスに関する検証

一酸化炭素中毒死に影響したと推定される可燃物ごとに、火災規模に応じた一定の輻射熱量を継続的に与えて、発生した一酸化炭素と一酸化炭素中毒死の関係について検証を行った。

居住空間内収容物の燃焼生成ガスに関する検証(PDF:244KB)

使用中の火気使用設備器具が周囲壁体に及ぼす熱影響に関する検証

使用中の火気使用設備器具等が周囲の壁体に及ぼす熱影響についての基礎データを得るため、ガスこんろの使用状態を再現して壁体表面及び裏面の温度の測定を行った。

使用中の火気使用設備器具が周囲壁体に及ぼす熱影響に関する検証(PDF:550KB)

自然発火機構に対する湿度の影響の検証

今までの検証で、金属粉の自然発火は、粒径及び温度に依存しており、微少の発熱量の計測で酸化発熱の危険性が評価可能なことが明らかになった。この結果を元に、平成18年度は金属粉の酸化発熱が湿度から受ける影響を明らかにするため、雰囲気湿度を変化させながら、金属粉からの発熱量計測を行った結果、金属粉の酸化発熱は、湿度が高いほど大きくなる傾向にあることが判明した。

自然発火機構に対する湿度の影響の検証(PDF:344KB)