消防科学セーフティレポート第45号(平成20年)

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高圧水駆動カッターに関する検証(第1報)

エンジンカッターは、金属切断時に多量の火花が飛散するため、ガソリン等の可燃性ガスが発生している現場、また、酸欠現場や水中等の現場では使用できない場合がある。このような災害現場でも活用できる資器材として開発している高圧水駆動カッターの有効性について、試作機により検証した。(総務省消防庁主管「消防防災科学技術研究推進制度」の助成資金で民間企業と共同検証)

高圧水駆動カッターに関する検証(第1報)(PDF:572KB)

ガンタイプノズルとフォグガンの粒子径の測定について

レーザーを用いた位相ドップラー粒子測定装置を使用して、ガンタイプノズル及びフォグガンの噴霧粒子径(ザウター平均粒子径)を測定した検証を行った。

ガンタイプノズルとフォグガンの粒子径の測定について(PDF:246KB)

ガンタイプノズルとフォグガンの同一水量による消火特性の検証

本検証はガンタイプノズルとフォグガンの消火特性の比較を行ったものである。

ガンタイプノズルとフォグガンの同一水量による消火特性の検証(PDF:374KB)

ガンタイプノズル運用時の各種放水隊形に関する検証

ホース4線延長隊形でガンタイプノズルを使用した場合及びその他のノズルと併用した場合などにおいて、有効な放水が可能か否かを検証した。

ガンタイプノズル運用時の各種放水隊形に関する検証(PDF:244KB)

ガンタイプノズルのノズル圧力と放水量の関係について(ガンタイプノズル送水基準板の作成)

5段階の流量設定が行えるガンタイプノズルの圧力及び放水量の関係を把握し、ポンプ車の送水圧力算出の補助となる送水基準板を作成した。

ガンタイプノズルのノズル圧力と放水量の関係について(ガンタイプノズル送水基準板の作成)(PDF:371KB)

ガンタイプノズルの流量制御及び噴霧放水に関する放水特性の検証

ポンプ送水圧力を一定に保った状態でガンタイプノズルの流量を切替えた場合の実験結果、流量切替えダイヤル及び放水展開角度を変えたときの射程距離及び放水半径等を測定した。

ガンタイプノズルの流量制御及び噴霧放水に関する放水特性の検証(PDF:167KB)

圧縮空気泡消火システムの消火効果の検証

消火活動における圧縮空気泡消火システムによる泡放射の有効性について、実際の建物を使用した消火実験を行った。

圧縮空気泡消火システムの消火効果の検証(PDF:464KB)

CAFSによる延焼阻止効果の検証

本検証は、圧縮空気泡消火システム(以下CAFSという)によるドライ泡の延焼阻止効果を把握するため、常温および受熱時における泡の付着性、耐熱性について検証した

CAFSによる延焼阻止効果の検証(PDF:549KB)

感温性ポリマー水を消火剤とする背負い式消火器具の消火能力の検証

消火器の消火能力単位を求める試験方法を参考に行った。感温性ポリマー水を消火剤として使用する専用背負い式消火器具の消火能力の検証を行った。

感温性ポリマー水を消火剤とする背負い式消火器具の消火能力の検証(PDF:258KB)

防火衣の熱防護性能に関する検証

火災による甚大な火炎にばく露された場合を想定して防火衣の熱防護性能を把握し、消防活動中の火炎ばく露に伴う危険性と火炎ばく露を予期した対応策について検証した。

防火衣の熱防護性能に関する検証(PDF:597KB)

最適な排煙手法の検証

開口部2箇所の高さや位置関係を変化させた区画モデル4種に対し、各開口部からの給気排煙、排気排煙及び自然排煙について考慮した計16種類に検証種類をモデル化し、それぞれの区画内における煙濃度を比較検証した。

最適な排煙手法の検証(PDF:335KB)

救急車走行時におけるメーンストレッチャー上の振動特性に関する検証

新たなメーンストレッチャーの使用を想定して走行中におけるメーンストレッチャーの防振効果、及び近年の救急車内における防振架台の有効性を検証した。

救急車走行時におけるメーンストレッチャー上の振動特性に関する検証(PDF:339KB)

発光機能を持たせた航空救助員用装備品の安全性及び作業性に関する検証

夜間の航空救助活動における航空救助員の安全性及び作業性の向上を目的として、航空救助員用発光ベストを試作し検証した。

発光機能を持たせた航空救助員用装備品の安全性及び作業性に関する検証(PDF:542KB)

消防活動時における水分摂取が熱中症予防に及ぼす効果の検証

防火衣の性能向上に伴い、体熱放出が抑制され、消防隊員の熱中症発生の危険が高まっている。そこで、熱中症予防対策の一つとして、消防活動時におけるこまめな水分摂取が隊員の熱中症予防等に及ぼす効果を確認することを目的とした検証を行った。

消防活動時における水分摂取が熱中症予防に及ぼす効果の検証(PDF:387KB)

火災室内の検索救助活動時における消防隊員の生理的・心理的変化に係る検証

熱環境下において活動する消防隊員の安全管理対策の拡充を図ることを目的として「20、50、60、65、70」℃の環境温度下で実際の検索救助活動を行い、火災室内進入時における隊員の生理的・心理的変化を検証した。

火災室内の検索救助活動時における消防隊員の生理的・心理的変化に係る検証(PDF:381KB)

山岳地における救急活動に従事する救急隊員の負担軽減に関する検証

山岳地における救急活動は、急勾配で狭隘の環境下、長時間に渡る活動になることが多いため、現行の救急バッグでは隊員の身体負担が大きく、安全管理上にも問題がある。そこで、山岳地で活動に従事する救急隊からの意見・要望をもとに、安全性・身体負担の軽減・活動効率を考慮した、山岳地専用の救急ザックと背負子を試作し検証した。

山岳地における救急活動に従事する救急隊員の負担軽減に関する検証(PDF:442KB)

心理的要因及び環境・状況に関する要因からみた消防活動及び訓練・演習時における受傷事故の原因に関する検証

消防活動時等において発生した受傷事故について、平成15年5月に「心理的要因報告」が受傷事故報告書に加えられた。その後4年間蓄積された受傷事故報告書を分析することにより、受傷事故の発生傾向を分析した。

心理的要因及び環境・状況に関する要因からみた消防活動及び訓練・演習時における受傷事故の原因に関する検証(PDF:837KB)

地中等に漏えいした危険物の特定方法の確立

漏えい危険物を特定する今までの手法は、多量の試料採取を行った後、抽出や分離といった前処理が必要であった。加熱脱着装置付きガスクロマトグラフ質量分析装置を用いた新たな手法について検証を行った結果、採取する試料が微量でも早期に危険物を特定できることが可能となった。

地中等に漏えいした危険物の特定方法の確立(PDF:427KB)

泡消火薬剤が消火設備用配管に与える腐食の影響に関する検証

平成17年より、屋外タンク貯蔵所の固定泡消火設備(第3種)の点検方法に、泡消火設備を起動させる方法が加えられた。

そこで本検証では、泡消火薬剤が配管へ与える腐食の影響を検証し、①配管材質による腐食の受け方の違い②洗浄による腐食の抑制効果を明らかにした。

泡消火薬剤が消火設備用配管に与える腐食の影響に関する検証(PDF:417KB)

竪穴区画内における煙感知の有効性に関する検証

立体駐車場の複雑な内部構造により炎の光が遮られ、炎感知器では有効な感知ができない可能性がある場所において、レーザー光で煙を感知する方式を検討した。

竪穴区画内における煙感知の有効性に関する検証(PDF:265KB)

光電式・定温式住宅用火災警報器の比較検証

煙式住宅用火災警報器及び熱式住宅用火災警報器を設置した室内で、比較的発煙量の多い食材を調理した場合の住宅用火災警報器の作動状況を確認した。

光電式・定温式住宅用火災警報器の比較検証(PDF:412KB)

実大火災実験における住宅用火災警報器の有効性に関する検証結果

住宅用火災警報器を設置基準に基づき取り付けることの有効性について検証するため、実際の建物を使用した検証を行った。

実大火災実験における住宅用火災警報器の有効性に関する検証結果(PDF:279KB)

自然発火機構に対する湿度の影響に関する検証(第2報)

油脂の発熱による自然発火危険性を評価する一手法として、油脂の自然発火性に対する温度と湿度の影響を検証した。その結果、不飽和脂肪酸含浸セルロース粉の酸化発熱は、温度20℃~60℃、湿度25%~100%の範囲では、最大発熱速度は温度よりも湿度の影響を強く受ける傾向にあることが明らかとなった。

自然発火機構に対する湿度の影響に関する検証(第2報)(PDF:426KB)

火災調査現場において採取する微量ガス成分の分析による助燃剤検出方法の確立

低濃度の気体成分から助燃剤を特定する手法として、火災調査現場における新たな試料採取方法及び分析方法を開発した。これは、火災調査現場の大気中に拡散している助燃剤成分を特殊な容器に採取し、分析阻害成分を除去した後に質量分析計で測定するという方法である。

火災調査現場において採取する微量ガス成分の分析による助燃剤検出方法の確立(PDF:862KB)