消防科学セーフティレポート第46号(平成21年)
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高圧水駆動カッターに関する検証(第2報)
「消防ポンプ車等からの送水圧力で駆動する新たな切断器具」として、前年度開発した試作機を更に改良・改善した「改良機」を製作し、その有効性を確認するために検証を実施した。
高圧水駆動カッターに関する検証(第2報)(PDF:997KB)ガンタイプノズルによる泡放射に関する検証
21型改ノズルと同様にラインプロポーショナーを用いてガンタイプノズルによる泡放射を行うことができれば、より柔軟な消火活動が可能になる。このことから、ガンタイプノズル用のラインプロポーショナーを使用し、ガンタイプノズルで泡放射を行った場合の発泡倍率及び射程等の測定を行った。
ガンタイプノズルによる泡放射に関する検証(PDF:535KB)圧縮空気泡消火システムの小規模油火災に対する消火能力の検証
圧縮空気泡消火システム(Compressed Air Form System)の小規模油火災に対する消火能力を確認するため、4㎥の燃焼火皿に50Lのガソリンを燃焼させ、車載用CAFSを使用し、ガンタイプノズルとCAFS専用ノズルの2種類を用い、水分量の多いウェット泡と空気含有量の多いドライ泡の2種類を設定して検証を実施した。
圧縮空気泡消火システムの小規模油火災に対する消火能力の検証(PDF:820KB)ICTを活用した救急活動の強化に関する検証
情報通信技術を活用し、傷病者情報の迅速かつ確実な伝送により救急活動時間の短縮と活動の効率化を図ることを目的として、市販の映像伝送装置を用い救急活動訓練を実施し、救急活動時に要求される装置の基本性能等を確認した。
ICTを活用した救急活動の強化に関する検証(PDF:763KB)大型ブロアー車の換気・防煙能力の検証
大型ブロアー車を大規模建築物の排煙活動に使用した場合の排煙能力を見積もるため、地上14階、地下2階、建築面積1,321㎥、延べ床面積15,840㎥の建物において大型ブロアー車による送風実験を行い、階段室及び通路等における風速を測定し、測定データを基に、BRI2002及びFDS(Fire Dynamics Simulator Version 5)を用いて換気・防煙能力の評価を行った。
大型ブロアー車の換気・防煙能力の検証(PDF:747KB)放水技能の実態把握と有効な訓練手法の検証
警防経験年数の異なる消防隊員10名を被験者として、放水技能の実態把握を行った。8畳程度の火災実験室を模擬火災室に見立て、実際にクリブ等を燃焼させ、被験者が筒先担当員として消火活動を行った際の使用水量、燃焼物体の温度変化等の測定並びに状況判断に関する聞き取り調査を行った。
放水技能の実態把握と有効な訓練手法の検証(PDF:478KB)延長されたホースの状態が筒先の挙動に及ぼす影響について
消火活動では、管そうに続くホースの接地状況、筒先保持者の力など種々の力が釣り合った状態で放水が行われており、筒先の保持に要する力は接続されたホースの状態によって大きく変わることから、延長されたホースの状態により放水時の筒先がどのような影響を受けるかを放水実験により確認した。
延長されたホースの状態が筒先の挙動に及ぼす影響について(PDF:700KB)胸骨圧迫が困難な状況下での適切な処置継続のための方策についての検証
救急活動中の適切な胸骨圧迫の継続を実現させるため、救急現場で一般的に行われている用手による方法と、近年登場したベルト式自動式心マッサージ器による方法の、それぞれの胸骨圧迫の有効性を検証した。
胸骨圧迫が困難な状況下での適切な処置継続のための方策についての検証(PDF:887KB)消防職員用ウォーミングアップ及びクーリングダウンに係る検証
消防活動訓練時における消防作業能力の向上及び受傷事故の未然防止のため、筋活動量の多い身体部位や受傷しやすい身体部位に配慮したウォーミングアップとクーリングダウンの方法を考案した。
消防職員用ウォーミングアップ及びクーリングダウンに係る検証(PDF:330KB)受傷しにくい身体づくりを図るための効果的なトレーニングに関する検証(消防インナーマッスル・エクササイズの考案)
消防活動及び訓練・演習時において、受傷事故が毎年多数発生していることから、3部制勤務の職員が受傷しにくい身体づくりを行うための一方策として、消防インナーマッスル・エクササイズを考案した。
受傷しにくい身体づくりを図るための効果的なトレーニングに関する検証(消防インナーマッスル・エクササイズの考案)(PDF:398KB)惨事ストレスケアにおけるデブリーフィングの調査検証
当庁における惨事ストレスケアは、デフュージング及びデブリーフィングというグループミーティングを中心として実施している。平成17年度の検証では、デフュージングの有効性は認められたが、デブリーフィングの有効性は認められなかった。今回は、デブリーフィングの有効性を、デブリーフィングの参加者群と未参加群とで比較検証した。
惨事ストレスケアにおけるデブリーフィングの調査検証(PDF:992KB)流出油処理剤に関する検証
交通事故で車両からガソリンや軽油が流出した災害現場で使用している流出油処理剤には、粒状及びマット状のものがあるが、可燃性蒸気の抑制や作業性の向上が望まれている。そこで、現在当庁で使用している粒状の流出油処理剤及び市販されている粒状の油処理剤について、油を吸収する量や可燃性蒸気の抑制効果等を検証した。
流出油処理剤に関する検証(PDF:892KB)残火処理活動現場等に存在する粉塵等の検証と防護方策
残火処理活動現場及び火災原因調査現場などの消防に特有の作業環境においては、健康を害する粉塵や有毒ガスが存在するかどうか充分に明らかとなっていない。このことから、前記各現場における粉塵及び有毒ガスの濃度を測定するとともに、防塵マスクの粉塵捕集効果を検証した。
残火処理活動現場等に存在する粉塵等の検証と防護方策(PDF:839KB)金属粉に関連する火災の消火方法に関する検証
家電製品の部材には、マグネシウム合金等の金属部品が多用されている。その部品の切削加工時に、発生した火花によって周囲に飛散していた金属粉に着火する火災事例がある。本検証では、マグネシウム合金の主成分であるマグネシウム粉について、その燃焼性状及び乾燥砂や市販されている金属粉火災用消火剤散布器を用いた場合の消火効果等を検証した。
金属粉に関連する火災の消火方法に関する検証(PDF:491KB)奏功事例分析から見た住宅用火災警報器の効果
平成18年から20年にかけて発生した住宅用火災警報器に係る奏功事例について、焼損程度、出火箇所、警報音の認知位置等の観点から分析し、そこから住宅用火災警報器の設置効果について考察した。
奏功事例分析から見た住宅用火災警報器の効果(PDF:310KB)厨房排気ダクト内に設置される消臭フィルタに関する検証
厨房等のダクトに設置される脱臭フィルタに使用されている活性炭について、油脂類と混合した場合の個々の熱分解開始温度に対する相互作用や自然発火危険性を把握し、その熱的安全性について検証した。
厨房排気ダクト内に設置される消臭フィルタに関する検証(PDF:702KB)瞬間的に燃焼する火災に対する熱量等測定方法に関する検証
舞台演出の特殊効果として、可燃性気体等を瞬間的に大気に放出し、これを燃焼して発生させる、いわゆるファイアーボールが多く用いられている。これに対し、熱電対及び熱流束計を用いて、温度または受熱量が測定できるか否かを検証した。
瞬間的に燃焼する火災に対する熱量等測定方法に関する検証(PDF:520KB)エアゾール缶使用時に潜在する危険性の検証
一般的なエアゾール缶の使用時又は廃棄時において、潜在する危険性を把握するために、噴射量の測定と、噴射物の拡散・滞留性状の観察や引火検証を行った。
エアゾール缶使用時に潜在する危険性の検証(PDF:525KB)