消防隊員の体力管理等 その2
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消防活動基礎体力測定の評価基準の作成
消防活動に適した体力を向上させるための、体力トレーニング種目を考案し、消防活動基礎体力測定種目を検討した。次に、消防活動基礎体力測定種目の評価基準作成のため、東京消防庁警防隊員289名を対象とし、測定種目を実施してもらい、その測定値の集計、分析を行った。その結果、消防活動基礎体力測定種目が決定し、消防活動基礎体力測定の評価基準が完成した。
(平成18年消防技術安全所報43号)
消防活動基礎体力測定の評価基準の作成(PDF:470KB)消防活動時におけるマウスピースの有効性に関する研究
消防活動におけるマウスピースの有効性を検証し、消防活動に有効なマウスピースの活用方策を検討するため、マウスピースの装着によって消防活動基礎体力・消防活動専門性体力の発揮にどのような影響が見られるかの検証を行った。結果はマウスピースの有効性は個人差が大きいが、改良を加えることにより、消防活動に活用できるものと考えられる。
(平成18年消防技術安全所報43号)
消防活動時におけるマウスピースの有効性に関する研究(PDF:359KB)消防隊員の体力評価に関する検証
消防職員に求められる体力評価基準を作成するため、「消防活動専門性体力」の測定種目及び評価基準を作成した。さらに、「成人国民体力」、「消防活動基準体力」及び「消防活動専門性体力」の体力評価を一本化した、「消防活動体力」の評価基準を作成した。
(平成19年消防技術安全所報44号)
消防隊員の体力評価に関する検証(PDF:183KB)消防活動能力向上のための訓練手法に関する検証
消防活動時に主に使用している筋肉群を特定し、効果的なトレーニング方法及び傷害予防対策を構築するために検証を行った。消防活動時で主に使用されている8部位の筋群を特定し「徒手による最大筋力」と「計画された一連の消防活動」実施時の筋波形を測定した。結果、消防活動は「徒手による最大筋力」より強度が強い筋群があり、筋に掛かる負担はより大きいことが判明した。この結果から、消防活動時における障害を予防するために必要なトレーニング方法を検討した。
(平成19年消防技術安全所報44号)
消防活動能力向上のための訓練手法に関する検証(PDF:944KB)火災室内の検索救助活動時における消防隊員の生理的・心理的変化に係る検証
熱環境下において活動する消防隊員の安全管理対策の拡充を図ることを目的として「20、50、60、65、70」℃の環境温度下で実際の検索救助活動を行い、火災室内進入時における隊員の生理的・心理的変化を検証した。
(平成20年消防技術安全所報45号)
火災室内の検索救助活動時における消防隊員の生理的・心理的変化に係る検証(PDF:381KB)消防活動時における水分摂取が熱中症予防に及ぼす効果の検証
防火衣の性能向上に伴い、体熱放出が抑制され、消防隊員の熱中症発生の危険が高まっている。そこで、熱中症予防対策の一つとして、消防活動時におけるこまめな水分摂取が隊員の熱中症予防等に及ぼす効果を確認することを目的とした検証を行った。
(平成20年消防技術安全所報45号)
消防活動時における水分摂取が熱中症予防に及ぼす効果の検証(PDF:387KB)消防職員用ウォーミングアップ及びクーリングダウンに係る検証
消防活動訓練時における消防作業能力の向上及び受傷事故の未然防止のため、筋活動量の多い身体部位や受傷しやすい身体部位に配慮したウォーミングアップとクーリングダウンの方法を考案した。
(平成21年消防技術安全所報46号)
消防職員用ウォーミングアップ及びクーリングダウンに係る検証(PDF:330KB)受傷しにくい身体づくりを図るための効果的なトレーニングに関する検証(消防インナーマッスル・エクササイズの考案)
消防活動及び訓練・演習時において、受傷事故が毎年多数発生していることから、3部制勤務の職員が受傷しにくい身体づくりを行うための一方策として、消防インナーマッスル・エクササイズを考案した。
(平成21年消防技術安全所報46号)
受傷しにくい身体づくりを図るための効果的なトレーニングに関する検証(消防インナーマッスル・エクササイズの考案)(PDF:398KB)消防活動における効果的な暑熱順化の方策に関する検証
熱中症予防対策のひとつとして、人間の身体を暑熱(高温)環境に順応させる「暑熱順化」について、消防隊員にとって効果的な方法を検証した。
(平成22年消防技術安全所報47号)
消防活動における効果的な暑熱順化の方策に関する検証(PDF:584KB)消防活動における効果的な暑熱順化の方策に関する検証
(暑熱順化トレーニングの具体的方策について)
2パターンの暑熱順化トレーニング(消防活動訓練及び業務用雨外とう着装ランニング)の前後に、夏場を想定した運動負荷テストを実施し、これらトレーニングの結果を相対的に判断した。
(平成23年消防技術安全所報48号)
消防活動における効果的な暑熱順化の方策に関する検証(暑熱順化トレーニングの具体的方策について)(PDF:741KB)
消防隊員のための効果的な栄養摂取に関する検証について
消防隊員は、当務中の間食(3度の食事以外で摂取する食物。以下「補職」という。)を機能や効果を期待せずに漫然と摂取してしまう事が多い。本検証では交替制勤務員が摂取する補食について実態調査を実施した。
(平成23年消防技術安全所報48号)
消防隊員のための効果的な栄養摂取に関する検証について(PDF:842KB)消防活動時等の効果的なエネルギー補給に関する検証
消防活動及び訓練において疲労を軽減し、また集中力を維持するための消防隊員のエネルギー補給に着目し、速効性及び簡便性の面から効果的な補給食の摂取方策について検証を実施した。
(平成24年消防技術安全所報49号)
消防活動時等の効果的なエネルギー補給に関する検証(PDF:1007KB)消防学校入校前の体力トレーニング
採用予定者が消防学校に入校するまでの期間、入校後の消防活動訓練に必要な体力を効果的に養うことを目的に、自主的に体力トレーニングを行うための資料を作成した。
(平成24年消防技術安全所報49号)
消防学校入校前の体力トレーニング(PDF:397KB)消防隊員が行う暑熱順化トレーニングの具体的方策に関する検証
消防隊員が実用的かつ効率的に暑熱順化を形成できるように、2パターンのトレーニングを実施し、その前後に夏場の環境を想定した運動負荷テストによりトレーニングの効果を確認した。その結果、両トレーニングは消防隊員が行う暑熱順化トレーニングとして有効であることが確認された。
(平成25年消防技術安全所報50号)
消防隊員が行う暑熱順化トレーニングの具体的方策に関する検証(PDF:1.4MB)大規模災害発生時の隊員の効果的な活動食の摂取方策に関する検証
首都直下型大震災に備えるため、中・長期の災害活動に従事する職員のコンディション維持を目的とし、理想的な非常用食糧モデルについて検証した。東日本大震災に派遣された緊急消防援助隊へのアンケート調査、陸上自衛隊等へのヒアリング調査等の結果を分析し、理想的な非常用食糧モデル(栄養素とその量、献立等)を作成した。
(平成25年消防技術安全所報50号)
大規模災害発生時の隊員の効果的な活動食の摂取方策に関する検証(PDF:1.4MB)当庁が備蓄している非常用食糧(職員用)に関する検証
当庁が備蓄している非常用食糧について、大規模災害時の災害現場で消防隊員が体調を維持するために摂取すべき活動食の要件に沿ったメニューを具体的に作成し、被験者に実際に摂取させ、その効果を生理的、心理的側面から確認した。検証の結果、エネルギーや栄養素を十分に含む食事は、隊員の良好な体調の維持に寄与する可能性が確認できた。
(平成26年消防技術安全所報51号)
当庁が備蓄している非常用食糧(職員用)に関する検証(PDF:799KB)暑熱条件下での主観的評価と客観的指標の関係性について
消防隊員の熱中症防止等の安全管理に資するため、暑熱条件下において、本人の主観的評価と測定器具を使用したバイタルサイン等の客観的指標の間にどのような関係があるのかについて検証した。その結果、主観的評価と客観的指標との間には相当のギャップがあり、自己の状態を実際の状態よりも楽に見積もる傾向が確認された。
(平成26年消防技術安全所報51号)
暑熱条件下での主観的評価と客観的指標の関係性について(PDF:608KB)放水器具の違いによる放水時の身体的負荷の比較に関する検証
特別区消防団に配置されている放水器具と未配置であるガンタイプノズルを使用した際の、筒先保持者にかかる身体的負荷を測定し、比較検証を行った。
(平成27年消防技術安全所報52号)
放水器具の違いによる放水時の身体的負荷の比較に関する検証(PDF:1.4MB)各種防護衣を着装した消防活動時の隊員の生理的負荷に関する検証
防護衣着装時の具体的な身体的負担の程度や気温等の環境要因により生ずる差異について調査し、熱中症予防の観点から防護衣着装時の生理的変化の特徴を把握するとともに、それを基に熱中症の予防方策について提言した。
(平成27年消防技術安全所報52号)
各種防護衣を着装した消防活動時の隊員の生理的負荷に関する検証(PDF:1.7MB)消防活動時における効果的な休息に関する検証
一定負荷の運動後の休息条件によってもたらされる生理的、主観的評価の変化から休息後の運動における身体的負担、休憩時の冷却材交換の効果について明らかにし、効果的な休息について提言をすることを目的とした検証を行った。
(平成29年消防技術安全所報54号)
消防活動時における効果的な休息に関する検証(PDF:772KB)効果的な身体冷却に関する検証
(第1報)
本検証では効果的な身体冷却方法を明らかにすることを目的とし、冷却ベストの冷却剤及び冷却部位を変更した際の効果を検証し、夏季における消防活動中の身体的負担の軽減及び熱中症の予防対策に質するものとした。
検証の結果、15分程度の運動には融点0℃の冷却剤が効果的であったと示唆された。また、冷却部位は上背部、両側胸部、大腿部が効果的であったと示唆された。
(平成30年消防技術安全所報55号)
効果的な身体冷却に関する検証(第1報)(PDF:629KB)
夏季の屋外環境における正服等着用時の身体的負担と熱中症予防に関する検証
(検証Ⅰ 恒温恒湿室での検証)
本検証では、夏季の暑熱環境下での正服着用時の身体的負担と熱中症予防効果が期待できる下着やアイテムを評価し、東京2020大会における消防職員等の警戒時の熱中症予防方策について提言することを目的とした。
検証の結果、速乾性のある下着や、冷却ベストと速乾性のある下着との併用により、暑熱ストレスを軽減する効果が期待できることが示唆された。
(平成30年消防技術安全所報55号)
夏季の屋外環境における正服等着用時の身体的負担と熱中症予防に関する検証(検証Ⅰ 恒温恒湿室での検証)(PDF:1006KB)
夏季の屋外環境における正服等着用時の身体的負担と熱中症予防に関する検証
(検証Ⅱ 実地検証‐隅田川花火大会とサンバカーニバルでの検証‐)
本検証では、夏季の暑熱環境下での正服着用時の身体的負担と、熱中症予防効果が北アイできる下着や冷却ベストの効果を実地検証において評価し、東京2020大会における消防職員等の警戒時の熱中症予防方策について提言することを目的とした。
検証の結果、夏季の警戒時に着用する下着は、速乾性のある下着が好まれた。また、冷却ベストは雨天でない時には高評価であるが、夏季においても雨天の気温低下時には評価が高くないということがわかった。
(平成30年消防技術安全所報55号)
夏季の屋外環境における正服等着用時の身体的負担と熱中症予防に関する検証(検証Ⅱ 実地検証‐隅田川花火大会とサンバカーニバルでの検証‐)(PDF:674KB)
効果的な身体冷却に関する検証(第2報)
本検証では毒劇物防火衣を着装した長時間運動における効果的な身体冷却方法を明らかにすることを目的とし、冷却ベストの有効性を確認するとともに、冷却剤及び冷却部位を変更した際の効果を検証し、夏季における消防活動中の身体的負担の軽減及び熱中症の予防対策に資するものとした。
検証の結果、45分程度の運動には冷却部位に関わらず融点0℃の冷却剤が効果的であったことや冷却剤の表面温度と被験者が感じている冷え感には差異があることが示唆された。
(令和元年消防技術安全所報56号)
効果的な身体冷却に関する検証(第2報)(PDF:1.1MB)新たな暑熱順化トレーニングに関する検証
職員個々の運動能力や実施環境に応じて負荷や種目を柔軟に選択でき、安全に実施できる暑熱順化トレーニングを考案し、その効果や暑熱順化トレーニング時の着衣による身体負荷について検証し、暑熱順化トレーニングの効果的な実施方法や安全に実施するための注意点等を提言することを目的とした。運動能力別に3群に分けた被験者に、ラン、サーキット及びそれらを組み合わせたミックスの3種類のいずれかのトレーニングを実施させ、暑熱順化の効果を評価した。また、温度環境別に防火衣や雨がいとう等を着用して運動した時の身体負荷を評価した。その結果、運動能力が中程度以下の群に暑熱順化の効果が認められ、暑熱順化トレーニング時の着衣負荷は25℃を超える環境で高くなることが分かった。
(令和4年消防科学セーフティレポート59号)
新たな暑熱順化トレーニングに関する検証(PDF:975KB)