消防活動の安全化・効率化 その2
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ガラスの破壊に関する研究(第1報)
防犯性能の向上に伴い、窓ガラスが壊されにくくなる傾向にあることから、消防隊によるガラス破壊時の安全化、効率化について検証した結果報告
(平成15年消防科学研究所報40号掲載)
ガラスの破壊に関する研究(第1報)(PDF:415KB)消防活動時における輻射熱と温度に関する調査研究
消防隊員が着装する防火衣内への熱の伝わり方や熱の溜まり方など、消防活動時における安全性の向上を目的として調査した研究報告
(平成16年消防科学研究所報41号掲載)
消防活動時における輻射熱と温度に関する調査研究(PDF:825KB)濃煙熱気内における消防隊員の行動と心理的影響に関する研究
濃煙熱気内では危険性が高く、重大な事故に繋がることから、濃煙熱気内で発生しうるヒヤリ・ハットに着目し、その危険性についての印象評定と本人の属性や遭遇頻度等との関連性について分析した研究報告
(平成16年消防科学研究所報41号掲載)
濃煙熱気内における消防隊員の行動と心理的影響に関する研究(PDF:1.3MB)破壊器具等の性能検証に関する研究(第1報)
消防活動で使用されている破壊器具(エンジンカッター等)と市販されている工作機械、工具を使用し、一般的な部材(鋼管、木材等)を切断、溶断することでそれぞれの性能と特徴を調べ、消防活動に安全で効率の良い破壊器具について考察した研究報告
(平成17年消防科学研究所報42号掲載)
破壊器具等の性能検証に関する研究(第1報)(PDF:1.1MB)破壊器具等の性能検証(第2報)
第1報で使用した破壊器具等に、セーバーソー及び多用途の切断に使用できるブレードを取り付けたエンジンカッターを加えて、鉄筋(異形棒鋼)を切断、溶断しその切断時間と使い易さについて消防活動を目的とした破壊器具としての比較評価を行った。
(平成18年消防技術安全所報43号掲載)
破壊器具等の性能検証(第2報)(PDF:587KB)放水活動時の消防隊員が受ける反動力についての流体力学的考察
放水時にノズル及びホースに作用する力を流体力学の観点から導出し反動力の発生機構を解明した。
(平成19年消防技術安全所報44号掲載)
放水活動時の消防隊員が受ける反動力についての流体力学的考察(PDF:158KB)圧縮空気泡消火システムの消火効果の検証
消火活動における圧縮空気泡消火システムによる泡放射の有効性について、実際の建物を使用した消火実験を行った。
(平成20年消防技術安全所報45号掲載)
圧縮空気泡消火システムの消火効果の検証(PDF:464KB)CAFSによる延焼阻止効果の検証
圧縮空気泡消火システムによるドライ泡の常温時や受熱時の付着性及び耐熱性について、合成界面活性剤泡消火薬剤(クラスB)を使用して検証を行った。
(平成20年消防技術安全所報45号掲載)
CAFSによる延焼阻止効果の検証(PDF:549KB)残火処理活動現場等に存在する粉塵等の検証と防護方策
残火処理活動現場及び火災原因調査現場などの消防に特有の作業環境においては、健康を害する粉塵や有毒ガスが存在するかどうか充分に明らかとなっていない。このことから、前記各現場における粉塵及び有毒ガスの濃度を測定するとともに、防塵マスクの粉塵捕集効果を検証した。
(平成21年消防技術安全所報46号掲載)
残火処理活動現場等に存在する粉塵等の検証と防護方策(PDF:839KB)放水技能の実態把握と有効な訓練手法の検証
警防経験年数の異なる消防隊員10名を被験者として、放水技能の実態把握を行った。8畳程度の火災実験室を模擬火災室に見立て、実際にクリブ等を燃焼させ、被験者が筒先担当員として消火活動を行った際の使用水量、燃焼物体の温度変化等の測定並びに状況判断に関する聞き取り調査を行った。
(平成21年消防技術安全所報46号掲載)
放水技能の実態把握と有効な訓練手法の検証(PDF:478KB)援護放水による隊員の安全性に関する検証
"突発的な熱気流にさらされた消防隊員に対する援護放水の効果の確認実験を行った。実験は、通常の消防活動で使用しているガンタイプノズルと21型改ノズルの2種類を使用し、ガンタイプノズルは4種類の流量切替ダイヤル値に設定して実験を行った。
その結果、ノズル種別及び放水流量に関わらず、援護放水により進入隊員への熱的影響が抑制されることを確認した。
(平成22年消防技術安全所報47号掲載)
援護放水による隊員の安全性に関する検証(PDF:784KB)はしご車のてい上放水等による開口部からの噴出熱気流等に関する検証
放水時における熱気噴出の機構を解明するために模型実験を行い、その支配的要因が放水に伴う巻き込み空気であることを確認した。さらに実大規模の火災実験で放水前後の開口部周囲の受熱量分布等を測定し、放水が及ぼす火災抑制作用と放水に起因する噴出火炎、熱気流がもたらす危険性との関係について明らかにした。
(平成22年消防技術安全所報47号掲載)
はしご車のてい上放水等による開口部からの噴出熱気流等に関する検証(PDF:1.1MB)消防職員による火災シュミレータの使用を支援するシステムに係る検証
消防職員による火災シュミレータの使用を支援するシステムを提案する。支援システムは次の2部から構成される。(パラメータ入力支援インターフェース、カラーヒストグラムを用いた類似画像検索)の有効性を評価するため、消防職員による使用実験を実施した。
(平成22年消防技術安全所報47号掲載)
消防職員による火災シュミレータの使用を支援するシステムに係る検証(PDF:594KB)残火処理活動現場等に存在する粉塵等の検証と防護方策(その2)
災害現場で活動する消防隊員や消防団員の安全を確保するため、平成20年度の検証に引き続き居住用途以外の部分が延焼した火災現場において、粉塵及び有毒ガスの分析測定をするとともに、防塵マスクの捕集効率効果を検証した。
(平成23年消防技術安全所報48号掲載)
残火処理活動現場等に存在する粉塵等の検証と防護方策(その2)(PDF:982KB)実火災体験型訓練施設の熱環境の測定
当庁の実火災体験型訓練施設における訓練時の安全管理に資することを目的に、訓練中の熱環境を測定した。その結果、折り膝姿勢の活動隊員のほぼ頭部の位置となる床から高さ1.14m付近の最高温度は300℃であった。また、コンテナ訓練施設設置の温度計は、設置個所の影響により本検証での測定温度よりも低い値を示した。
(平成23年消防技術安全所報48号掲載)
実火災体験型訓練施設の熱環境の測定(PDF:583KB)中高層階の要救助者に対する援護放水の有効性に関する検証
建物の中高層階における要救助者に対する援護注水の有効性及び有効な放水要領について検証したもの。まず地上から中高層階のベランダに向けて放水し、散水分布を測定した。この結果から放水条件を決定し、火災初期を再現した実験室でベランダへの火炎噴出の抑制及び遮熱効果を確認した。
(平成24年消防技術安全所報49号掲載)
中高層階の要救助者に対する援護放水の有効性に関する検証(PDF:521KB)火災現場及び調査現場に浮遊する粉じん中のアスベスト検出手法の検証
本検証では、火災現場や調査現場に飛散する粉じん中のアスベストの有無を現場で迅速に判断する手法を確立する一環として、各種文献調査によりアスベストの分析手法を整理するとともに、新しい分析手法についても調査した。また、アスベストが使用されている都内の建築物についても文献調査し、使用実態を把握した。
(平成24年消防技術安全所報49号掲載)
火災現場及び調査現場に浮遊する粉じん中のアスベスト検出手法の検証(PDF:545KB)延焼する室内に対する効果的な放水方法の検証-間接消火の放水方法
本検証は、開口部から直に放水できない位置に燃焼物を配置した火災室を設定し、霧状の水を放水した場合の火災室内の温度変化等について、放水条件を変えてそれぞれ測定した。
(平成27年消防技術安全所報52号掲載)
延焼する室内に対する効果的な放水方法の検証-間接消火の放水方法(PDF:900KB)延焼する室内に対する効果的な放水方法の検証 -中性帯が発生している場合の放水方法-
中性帯発生時の屋内進入の安全性向上を目的とし、放水による火災室内の状況変化を確認するため、放水条件を変えて消火実験を行った。その結果、放水による空気の流入が多い霧状90°で連続放水した場合、一旦は発熱速度が上昇し、燃焼物付近の視認は困難となるが早く改善され、火災室内の冷却効果も大きいことが分かった。
(平成28年消防技術安全所報53号掲載)
延焼する室内に対する効果的な放水方法の検証 -中性帯が発生している場合の放水方法-(PDF:2.3MB)延焼する室内に対する効果的な放水方法の検証
(吹き返しを抑制する放水方法)
放水時の安全性向上を目的とし、高温に熱せられた火災室を用いて、放水と吹き返しの関係を確認するため、放水条件を変えて消火実験を行った。
(平成29年消防技術安全所報54号掲載)
延焼する室内に対する効果的な放水方法の検証(吹き返しを抑制する放水方法)(PDF:4.2MB)
大型ヘリコプターがホバリング時に発生させるダウンウォッシュの風速測定に関する検証
本検証は、4種類の消防ヘリコプターに対し、4種類の対地高度でホバリングさせたときに発生するダウンウォッシュの風向と風速の多点計測を行った。
その結果、消防ヘリコプター がホバリング中に発生させるダウンウォッシュは、人が点灯し、建物の屋根や壁の一部が破壊する危険性がある20m/s以上の瞬間水平風速が観測された。また、大型機は、ローターの中心から水平距離が40m離れていても人や物に影響が発生する10m/s以上の瞬間水平風速が観測された。
(平成30年消防技術安全所報55号掲載)
大型ヘリコプターがホバリング時に発生させるダウンウォッシュの風速測定に関する検証(PDF:886KB)延焼する室内に対する効果的な放水方法の検証
(フラッシュオーバーを抑制する放水方法)
本検証では、放水時の安全性向上を目的とし、フラッシュオーバーが発生した火災室へ放水した際の火災室内及び放水位置の附室の熱環境について、放水展開角度ごとに確認した。
その結果、火災室内の温度下降については、霧状30°、霧状60°、棒状、霧状90°の順で顕著となった。附室内の温度下降については、 霧状60°、霧状90°が顕著であり、附室内の受熱量降下については、霧状90°が顕著であった。これより、水幕を形成し熱を遮断する放水方法が有効であると考えられる。
(平成30年消防技術安全所報55号掲載)
延焼する室内に対する効果的な放水方法の検証(フラッシュオーバーを抑制する放水方法)(PDF:1.2MB)
延焼する室内に対する効果的な放水方法の検証
(フラッシュオーバーを抑制する放水方法)
本検証では、放水時の安全性向上を目的とし、フラッシュオーバーが発生した火災室へ放水した際の火災室内及び放水位置の附室の熱環境について、放水展開角度ごとに確認した。
その結果、火災室内の温度下降については、霧状30°、霧状60°、棒状、霧状90°の順で顕著となった。附室内の温度下降については、 霧状60°、霧状90°が顕著であり、附室内の受熱量降下については、霧状90°が顕著であった。これより、水幕を形成し熱を遮断する放水方法が有効であると考えられる。
(平成30年消防技術安全所報55号掲載)
延焼する室内に対する効果的な放水方法の検証(フラッシュオーバーを抑制する放水方法)(PDF:1.2MB)
アイトラッキング技術を用いた消防技術の向上に関する検証(消防車両等の安全運転技術)
当庁の有過失交通事故の低減に向けた安全運転技術の向上を図るため、アイトラッキング(視線計測)技術を用いて、機関員の視線動作を定量的に把握し、防衛運転に求められる視線動作を明らかにすることを目的とし検証した。
被験者にアイトラッカーを装着して公道上を一般走行し、熟練者と非熟練者の二者間で視線データを比較した結果、熟練者は右左折時及び直進時の周囲の安全確認を非熟練者よりよく実施していることが分かった。特にカーブミラー確認、電柱確認、左右ミラーによるリアオーバーハング確認、左右後方目視による巻き込み確認について注視回数の差が顕著であった。
また、非熟練者にアイトラッキング技術を用いた振り返り訓練を実施した結果、従来のドライブレコーダーを用いた振り返り訓練に比べ、短期間で熟練者の視線動作を意識できるようになり、より危険を考慮した防衛運転が出来るようになった。
(令和4年消防科学セーフティレポート59号)
アイトラッキング技術を用いた消防技術の向上に関する検証(消防車両等の安全運転技術)(PDF:1.8MB)アイトラッキング技術を用いた消防技術の向上に関する検証(中隊長の指揮技術)
本検証では、消防活動時における中隊長の視線動作を明らかにし、人材育成に関する基礎資料の作成を目的として検証を実施した。住宅火災により逃げ遅れた要救助者を救出する訓練想定において、中隊長にアイトラッカーを装着し、訓練中の視線動作の計測、分析を実施した。
その結果、要救助者や登てい中の隊員など、明らかな危険箇所を重点的に注視する傾向のある者、現場を広く注視し、広範囲な危険個所を探る傾向のある者といった、注視傾向の差異を確認することができた。
(令和4年消防科学セーフティレポート59号)
アイトラッキング技術を用いた消防技術の向上に関する検証(中隊長の指揮技術)(PDF:2.7MB)